「ピラティスを始めたけれど、思うようにできない」「自分には向いていないのかも」と感じていませんか？実は、多くの人が同じような壁にぶつかっています。
ここでは、ピラティスが「できない」と感じる理由と、その乗り越え方をご紹介します。
ピラティスができないと何故感じるのか？
ピラティスを始めたばかりの頃、誰もが「これで合っているのかな？」と不安になるものです。その気持ちはとても自然なこと。ここでは、ピラティスが「できない」と感じる主な理由を見ていきましょう。
1. 即効性を求めすぎている
ピラティスは、体の深部にあるインナーマッスルを鍛え、姿勢や体のバランスを整えるエクササイズです。そのため、目に見える効果が出るまでには時間がかかります。
「すぐに結果が出ない」と焦る気持ちはわかりますが、継続することで確実に変化が現れます。
2. 体の硬さや筋力不足
「体が硬いから無理」と感じる方も多いですが、実はピラティスは柔軟性や筋力を高めるのに効果的です。
最初は難しく感じても、続けることで体が徐々に変わっていきます。
3. 呼吸法が難しい
ピラティスでは、胸式呼吸を用いて動作と呼吸を連動させます。
最初は戸惑うかもしれませんが、インストラクターの指導を受けながら練習することで、自然と身についていきます。
ピラティスを挫折しないためのヒント
「できない」と感じたときこそ、続けるチャンスです。ここでは、挫折しないための具体的なヒントをご紹介します。
✅1. 小さな成功体験を積む
最初から完璧を目指すのではなく、できることから始めましょう。例えば、「今日は呼吸に集中できた」「姿勢を意識できた」など、小さな成功体験を積み重ねることで、自信につながります。
✅2. 自分に合ったクラスを選ぶ
ピラティスには、グループレッスンやプライベートレッスン、マットピラティスやマシンピラティスなど、さまざまなスタイルがあります。自分のレベルや目的に合ったクラスを選ぶことで、無理なく続けられます。
✅3. インストラクターとの相性を大切に
インストラクターの指導方法や雰囲気が自分に合っているかも重要です。体験レッスンを受けてみて、自分に合ったインストラクターを見つけましょう。
ピラティスを避けるべき健康状態とその理由
ここからは、健康上の理由でピラティスをやらない方がよいと思われる方について、ご紹介しています。
⚠️1. 骨粗しょう症または骨密度の低下がある方
骨粗しょう症の方は、特定のピラティスの動作（特に脊椎の前屈や回旋）によって、脊椎圧迫骨折のリスクが高まる可能性があります。
例えば、「ロールアップ」や「スパインツイスト」などの動作は、骨密度の低下した骨に過度な負荷をかけることがあります。これらの動作は、脊椎への圧迫力を増加させ、骨折のリスクを高める可能性があります。
出典: upstate.edu
⚠️2. 妊娠中または産後間もない方
妊娠中や産後すぐの時期は、身体の状態が大きく変化しており、特定の動作が負担となることがあります。
特に、腹部への圧迫や過度なストレッチを伴う動作は避けるべきです。
また、妊娠中の運動には絶対的な禁忌が存在し、例えば、胎盤前置や切迫早産のリスクがある場合は運動を控える必要があります。
出典: scholarscommons.fgcu.edu
⚠️3. 急性の痛みや炎症がある場合
急性の腰痛や関節の炎症がある場合、ピラティスの動作が症状を悪化させる可能性があります。
痛みがある場合は、まず医師の診断を受け、適切な治療を行うことが重要です。特に、椎間板ヘルニアや脊椎の手術後などの状態では、特定の動作が再発や合併症のリスクを高めることがあります。
出典: PMC
⚠️4. 心臓や呼吸器系に疾患がある方
心疾患や重度の呼吸器疾患をお持ちの方は、運動による負荷が体に悪影響を及ぼす可能性があります。
運動を開始する前に、必ず医師と相談し、安全な範囲での活動を心がけましょう。
特に、重度の心疾患や呼吸器疾患がある場合は、特定のピラティスの動作が症状を悪化させる可能性があります。
⚠️5. 術後間もない方や特定の手術歴がある方
手術後の回復期には、身体への負担を最小限に抑える必要があります。特に、脊椎や関節の手術を受けた方は、特定の動作が再発や合併症のリスクを高めることがあります。術後の回復状況や医師の指示に従い、適切な時期にピラティスを再開することが重要です。
出典: PMC
ピラティスを安全に行うためのポイント
医師や専門家との相談: 新たに運動を始める際や、既存の健康状態に不安がある場合は、必ず医師や理学療法士と相談しましょう。
信頼できるインストラクターの指導: 経験豊富なインストラクターのもとで、正しいフォームと適切な負荷でエクササイズを行うことが重要です。
無理をしない: 自身の体調や限界を理解し、無理な動作や過度な負荷を避けることが、怪我の予防につながります。
ピラティスは、正しく行えば多くの健康効果が期待できるエクササイズです。しかし、個々の健康状態や体調に応じて、適切な方法で取り組むことが大切です。ご自身の体と向き合いながら、安全にピラティスを楽しんでください。
まとめ
ピラティスが「できない」と感じるのは、あなただけではありません。多くの人が同じような壁にぶつかりながらも、続けることで効果を実感しています。焦らず、自分のペースで取り組むことが大切です。
「できない」ではなく、「まだ慣れていないだけ」。その気持ちで、ピラティスを続けてみてください。
健康上の理由でピラティスを避けた方がよい人もいます。該当する方は、医師や理学療法士などの専門家に相談をしてからにしましょう。
